ゴダイゴ「銀河鉄道999」の歌詞に込められた深い意味
1979年にリリースされたゴダイゴの「銀河鉄道999」は、劇場版アニメの主題歌として120万枚を超える大ヒットを記録しました。「さあ行くんだ その顔を上げて」という歌い出しは、今でも多くの人の心に残っています。しかし、この楽曲は単なるアニメ主題歌ではありません。ゴダイゴの銀河鉄道999の歌詞には、旅立つすべての人への応援メッセージが込められているのです。この記事では、ゴダイゴの銀河鉄道999の歌詞の意味を徹底的に考察していきます。
「さあ行くんだ」に込められた旅立ちへの背中押し
ゴダイゴの銀河鉄道999の歌詞は、「さあ行くんだ その顔を上げて」という力強い言葉から始まります。
さあ行くんだ その顔を上げて
新しい風に 心を洗おう
古い夢は 置いて行くがいい
ふたたび始まる ドラマのために
この1番の歌詞は、どこかから旅立とうとしている人への応援メッセージです。特に「古い夢は置いて行くがいい」という表現には、叶わなかった夢を引きずるのではなく、新しい未来に向かって歩み出す勇気を与えようという想いが込められています。
英語詞が先に作られた背景
ゴダイゴは、先に英語の歌詞を作り、その後に日本語詞を乗せるスタイルで楽曲制作を行っていました。「銀河鉄道999」も例外ではなく、英語詞を担当した奈良橋陽子氏が最初に歌詞を完成させています。
「やすらぎよりも素晴らしいもの」とは何か
ゴダイゴの銀河鉄道999の歌詞で特に印象的なのが、2番の「やすらぎよりも素晴らしいものに気づいてしまった」という部分です。
そうさ君は 気づいてしまった
やすらぎよりも 素晴らしいものに
地平線に 消える瞳には
いつしかまぶしい 男の光
「やすらぎよりも素晴らしいもの」とは何でしょうか。これは、安定や安心を求めて立ち止まることよりも、挑戦し続けることの価値を表しています。
- 安定した生活よりも、夢を追いかける冒険
- 守られる立場から、自分の足で歩む決意
- 少年から大人へ成長する覚悟
- 別れの悲しみを乗り越えて前に進む強さ
映画「銀河鉄道999」で鉄郎が機械の体を拒否し、限りある命を生きることを選んだように、この歌詞は「永遠の安らぎよりも、有限だからこそ輝く人生」を肯定しているのです。詳しくは「銀河鉄道999 メーテルの正体とは?謎の美女に隠された驚愕の真実」もご覧ください。
「別れも愛のひとつ」が示す大人への成長
ゴダイゴの銀河鉄道999の歌詞で最も感動的なフレーズが「別れも愛のひとつだと」という部分です。
メーテルとの別れを象徴する歌詞
映画のラストシーン、メーテルは999号に乗って旅立っていきます。鉄郎は「メーテル!」と叫んで涙を流す。999が空の彼方に消えた瞬間、この曲のイントロが流れ出します。
メーテルは999に乗る直前、鉄郎に別れのキスをします。これは単なる恋愛的な別れではなく、鉄郎の「少年期との別れ」でもあります。母のような存在であったメーテルと別れ、鉄郎は一人の男として歩み始めるのです。
- メーテルとの別れ=少年期の終わり
- 地球への帰還=新しい人生の始まり
- 涙を流す鉄郎=悲しみを受け入れる成長
- 地平線に向かう姿=未来への希望
「journey」に込められた作詞家の想い
ゴダイゴの銀河鉄道999の歌詞で繰り返し登場する「journey」という言葉。英語詞を担当した奈良橋陽子氏は、この言葉に特別な意味を込めました。
The Galaxy Express 999
Will take you on a journey
A never ending journey
A journey to the stars
受験戦争に悩む子どもたちへのメッセージ
当時は学歴社会の傾向が強く、受験戦争に悩む子どもたちが多い時代でした。奈良橋氏は「日本だけでなく、世界に向かって生きていこう」というメッセージを込めて「journey(旅立ち)」という言葉を選んだのです。
つまり、ゴダイゴの銀河鉄道999の歌詞は、映画の主題歌であると同時に、日本の子どもたちに向けた応援歌でもあったのです。「機械の体を求めて旅立つ少年 – 銀河鉄道999が描く成長物語」でも、鉄郎の成長について詳しく解説しています。
映画のラストシーンが主題歌に合わせて変更された
実は、映画「銀河鉄道999」のラストシーンは、当初の予定とは異なる展開に変更されました。
当初のラストシーン
元々のラストは、メーテルが去った後、鉄郎がただ悲しみに暮れるという展開でした。
変更後のラストシーン
しかし、ゴダイゴの事務所の役員・加藤悠氏の提案により、「別れは悲しいけれど、そこには希望もある」というメッセージを込めた展開に変更されました。
結果として、鉄郎が涙を流しながらも、地平線に向かって歩き出すシーンが生まれました。そこに流れるゴダイゴの「銀河鉄道999」の歌詞と旋律が、観客の心に深い感動を与えたのです。
よくある質問(FAQ)
Q1: ゴダイゴの銀河鉄道999は英語版と日本語版がありますか?
A: はい、両方存在します。ゴダイゴは先に英語詞を作り、その後日本語詞を乗せるスタイルで制作していました。英語版「THE GALAXY EXPRESS 999」も発表されており、日本語版とはまた違った魅力があります。
Q2: 作曲者のタケカワユキヒデはどのような想いで作曲しましたか?
A: タケカワユキヒデ氏は、ロックやポップを使ったアニメソングの常識を変えたいと考えていました。最初のフレーズを作った時点で良い曲になると確信し、音がどんどん高くなる部分は999号が宇宙へ飛び立つシーンを表現していると語っています。
Q3: 高校野球の応援歌として使われていますか?
A: はい、ゴダイゴの「銀河鉄道999」は日本の高校野球で応援歌として現在もよく演奏されています。「さあ行くんだ」という歌い出しが、選手を鼓舞するのにぴったりだからでしょう。
Q4: 「999」という数字にはどんな意味がありますか?
A: 原作者の松本零士氏によると、「999」は「1000の一つ手前」を意味し、「大人(1000)になる直前の青春の終わり」を象徴しています。未完成だからこそ美しい、青春という時期を表現しているのです。
まとめ:ゴダイゴ「銀河鉄道999」の歌詞が今も愛される理由
ゴダイゴの「銀河鉄道999」の歌詞には、旅立つすべての人への応援、別れを受け入れる強さ、そして未来への希望が込められています。「さあ行くんだ その顔を上げて」という言葉は、単に映画の主人公・鉄郎だけでなく、人生の転機に立つすべての人に向けられたメッセージなのです。だからこそ、リリースから45年以上経った今でも、ゴダイゴの銀河鉄道999の歌詞は多くの人の心に響き続けています。新たな門出を迎える時、ぜひこの曲を思い出してみてください。「銀河鉄道999: 時を超える名作の魅力とその影響」では、作品全体の魅力についても解説しています。
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参考文献・引用元
- ゴダイゴ「銀河鉄道999」シングル(日本コロムビア、1979年)
- 松本零士「銀河鉄道999」原作漫画(少年画報社、1977-1981年)
- 劇場版「銀河鉄道999」(東映、1979年)
- 富澤一誠『フォーク名曲事典300曲』(ヤマハミュージックメディア)


